《MUMEI》

腰に手を当てて怜さんが琉川さんを睨む。い、命知らず…


「じゃないと…あの写真、大学中にバラま「あぁぁぁぁっ!!わかったわかった!くそっ…。」…よろしい♪」

…改めて、怜さん最強説が証明された。

「竜ちゃんはねぇ、アタシたちの中で一番頭良いの♪実は医学部でも一番なんだから!すごいよね〜♪」

「おまけに僕の後を継ぐ会長候補。運動神経も申し分無し…これで見た目と性格がまともなら…惜しいですね。」

「うるせぇハジメ!黙れコラ!」

「ほぉ…私に向かって舐めた口聞きますね、テディベアマスターさん♪」

…テディベアマスター?

「あぁ、竜ちゃんはクマのお人形さんが大好きなの♪怖そうに見えて意外で「コラァァァァァァァ!!」…あ?」

「うっ…す、すいませんアネキ…。」

し、師弟関係!?

「ちなみに竜ちゃんはアタシの総長時代の部下なの。あの頃が懐かしいわぁ…♪」

…怜さんはうっとり。琉川さんは真っ青。きっと大変だったんだろうなぁ…。

「おいハジメ…こいつなんて言ってる?」

「気持ちわかります…ですね。」

「そうか…おい坊主。」

ひゃぁっ、呼ばれた!?

「ハ、ハイ!?」

「さっきのいざこざ見てたけどよ…テメェとは仲良くなれそうだわ…。」

…あぁ、海のことか。ボクも琉川さんも苦労してるんだなぁ…

「琉川さん…助け合っていきましょう。」

「おうよ…坊主がハタチ越えたら2人で飲み行こうな。」

「「…はぁ。」」

「あら♪2人とも…」

「仲良しさんだねー♪」

…アンタ(テメェ)のせいだ、アンタ(テメェ)の。

「フフッ、早くも楽しいじゃないですか♪さぁ、最後は怜さんですね。」

え?怜さん?

「3人とも彼女のVerb知らないのでしょう?ですから一応ですよ。」

あぁ…なるほど。ボクらは3人同時に頷いた。

「あ、忘れてたわ。それじゃ一応♪えっと、相原怜!岡根大経営学部2年、ピチピチの2年生です♪Verbは…」

そう言って、怜さんはふとベッドの脇にあったティッシュを一枚取って握り、手のひらに置いた。その瞬間…









ボォッ!!!









「キャッ…燃えたぁ♪」

ティッシュが急に激しい炎を上げ、一瞬にして真っ黒の塊に変化した。

「アタシのVerbは【Burn】。燃やす力…よろしく♪」

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