《MUMEI》 買い物好きな女子達俺と真司が他のメンバーと合流した時、やっと行き先が決まったらしく ガイドブックを持った志貴を先頭に、俺達は移動を開始した。 「普通は、女の子は地図読むの苦手なんだけどな…」 「拓磨、いいとこ無いな」 「うるせーよ、守」 拓磨と守のこんなやりとりは、志貴には聞こえていなかった。 (頼られるの、期待したんだな) 拓磨が持っているガイドブックは、何度も読み返したらしく、使い古された感じがした。 そんな拓磨の期待を見事に裏切り 志貴は迷う事なく、目的地のラーメン屋に到着した。 「たまには味噌もいいわね」 お店一押しの味噌ラーメンを、志貴は豪快に美味しそうに食べた。 最初は控え目に食べていた他の女子二人も、そんな志貴につられるように 自然に音を立てて食べていた。 それから それからが… 拓磨以外の男性メンバーにとっては憂鬱な 女性陣にとって一番楽しみな ショッピングの時間だった。 最初の一軒目で俺と真司は飽きてしまい 三軒目で、守が飽きた。 それでも、女性陣は元気いっぱいに買い物を続けた。 前へ |次へ |
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