《MUMEI》 ──マラソン大会当日。 天気は、快晴。 吹き抜ける風が気持ちいい。 「絶好のマラソン日和やな♪」 「──生徒より浮かれてどうする‥」 「何言うとん、こういうイベントは楽しんだもん勝ちやで?」 「‥それでよく教師なんぞが勤まるな‥」 呆れる萱島先生をよそに、眞野先生はすっかり燥いでいる。 「何か眞野っち、子どもみたいだね──」 「ま、そこがあいつのいいとこなんだよな」 「先生って感じしないもんね──」 「ん?」 「ぇ、ぅぁ‥何でも‥」 未玖が、慌てて否定した。 さっきの未玖達の会話は聞こえてなかったらしくて、 先生は不思議そうにキョトンとしてた。 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |