《MUMEI》

無理矢理早弁させられはしなかったけど、

鳳君の視線が気になって気になって‥。





無事に4限終わったから、

良かったけど‥。





「はぁ‥」

「──おい」

「?」

「‥お前の弁当、半分寄越せ」

「へっ‥」





弁当?





半分?





寄越せ?





「ぇ、2限の後に食べて‥ましたよね?」

「‥まだ腹減ってんだよ」

「───────」





鳳君‥

食欲旺盛‥

過ぎじゃない?





「──ってちょッ‥」

「ここは面倒だから‥屋上行くぞ」

「ぃ‥痛いデスってそんなに引っ張ったら腕取れちゃいます〜っ」

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