《MUMEI》

私ぐらいの小さい子達が走って私を後ろから追い抜いて行く、皆、笑顔だ。

何故、笑っているのか。

答えは一つ。



風船が貰えるから。

赤、緑、青、黄色、色とりどりの風船が浮かんでいて、子供達は我先にと手を挙げ風船を渡されて行く。

私は沢山の人込みから風船を貰うのが億劫で、後から貰おうと時間を置くことにしている。


風船を見ると、欲しくなるのは不思議だ。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫