《MUMEI》
メール。
小夜子は、近くの神社に来ていた。この神社は、正面の大きな門に天皇家の象徴である菊の御紋を携え、500年もの歳月を経てとても荘厳で、一つの観光名所となっていた。だか、夜の8時ともなるともう中に入る事は出来ず、およそ1qはあるであろう石畳の参道を小夜子は虚ろに歩いていた。
暗い参道には等間隔で燈籠に明かりが灯っており、静けさを増した神社に怖いくらい他者を拒絶する風情があった。
小夜子は、小さな石で出来た腰掛けに座り、彼の携帯メールを頭の中で反芻していた。
“こちらこそ、昨日はありがとう。僕も楽しかったですよ。また会いたいと言ってくれて嬉しいです。ラブホでセフレの関係なら月一で会えると思います。お金、少なくてすみません。無い訳ではないのですが自由になるお金が少なくて…では、また連絡しますね。”女性からの返信メールには、“長谷です(^O^)お金は良いので、また癒し合いましょう。それでは、また…”
また、違う女性からは“こんばんは。ちづです。既婚者でしたか(^_^;)明日は朝10時に巣鴨で良いですか?新宿のホテルは、ちょっと歩くし遠いので…条件としては、キス、フェラOKで、別2でお願いします。でもゴムはしてください。宜しくお願いします。”
また、別のメールでは“まりえでぇす。慶応大学三年で彼氏一筋で浮気が出来ません。でもH大好きでAV女優もしていました。興味があるので、遊んでくれる男性を待ってまーす。”
“僕の好みなので、是非お会いしたいです。今週土曜の午前が無理なら来週はどうでしょうか?3月3日は僕の誕生日でした。これからも頑張りますね。仕事は3月下旬には落ち着くので、今度ゆっくりいちゃいちゃしましょうo(^-^)oそれまで僕の事を覚えていてね。”また、パーティーの主催者らしき男性からは“成田です。12月11日、午後2時より今回は新宿のホテルでミミさん依頼で会合を行います。ホテル代でミミさんの手持ちが無くなってしまうので、無償で良ければ参加下さい。内容は、ミミさん(30代前半巨乳美人を男性5〜6人で敬いながら、最終的にはみんなでHすると言うものです。)”
彼は“ひさです。僕はHが大好きで沢山の女性を喜ばせてあげられたらなって思っています。都合のつく限りそちらのエスコート倶楽部主催に参加させて頂きたいです。会員になるための写真を送りますので、宜しくお願いします” “成田です。いつも「アクアマリン」を利用して頂いてありがとうございます。では、11日午後宜しくお願いします。”
小夜子は何も考えられずに居た。 ただただ、メールを思いだし、涙だけが溢れていた…
前へ
作品目次へ
ケータイ小説検索へ
新規作家登録へ
便利サイト検索へ
携帯小説の
(C)無銘文庫