《MUMEI》 「ほんまにええ天気やなぁ──」 「──ふふ、そうですね」 ──楽しい。 「──眞野っち」 「?」 「──ぃぇ」 「どっか痛いんか‥?」 「ぁ、ぃぇ──大丈夫です」 先生と走るのって、 楽しいけど‥‥‥ あれ‥? 何でだろう、 心臓が煩い。 屋上で一緒にいた時は、 大丈夫だったんだけど‥。 「どないしたん? 無理せんときや?」 先生は私の顔を覗き込んで、 何回もそう言ってくれた。 その度に私は頷いて、 大丈夫です── そう言って笑った。 前へ |次へ |
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