《MUMEI》

応援部隊が、蔵の周りを制圧し、戻って来て、
久保田達と銃撃戦になった 
神無月は、楓の命など、気にも止めないだろう
 
雅治「茜、これを持ってヘリに走れ…」
 
俺は、榊原の工具と、柱時計から出た鍵を、茜に渡した
 
榊原「雅治殿!何を考えて いるのですか!」
 「水無月の者など…」
 
雅治「茜は、俺の女なんだ 」
 
榊原「!」
 
雅治「楓を助ける」
 「俺の指示に従えないな ら、好きにしな!」
 
 「茜!走れ!」
 
茜「は、はい!」
 
茜がヘリに向かって走った 
俺は、楓の元へ!
 
楓を取り押さえてる奴らに銃弾を浴びせた
 
久保田も、俺が、楓を奪取するとは、思いもしなかったろう…
 
榊原が、俺の盾になっていた
 
榊原「あまり、保ちそうに ありません…お早く…」 
榊原の身体からは、大量に血が流れ出ていた 
 
雅治「楓、ヘリに向かって 走れ!」
 
 「榊原、楓の盾になれ! 」
 
榊原「し、しかし…」
 
雅治「命令が聞けぬのか? 」
 
榊原「…わかりました」
 
雅治「楓!走れ!」
 
楓「は、はい」
 
楓がヘリに、走った
 
榊原が護衛に付く
 
俺も後を追う
 
気付かれた! 
 
ヘリに向け、銃弾が集まる!
 
雅治「ぐあっ!!」
 
脚に、もらっちまった!
 
もんどりうって、転がった 
ヘリを見ると、ローターが回り出し、茜と、榊原を収容した所だった
 
雅治「飛べ!!」
 「早く飛べ!命令だ!」 
茜「ダメ!降ろして!」
 
茜が叫んだ!
 
ヘリが、浮き上がる
 
俺は、銃を乱射し、ヘリの援護をした
 
弾切れだ……
 
直ぐに、囲まれた
 
捕らわれるな…
 
榊原「イヤァーー!」
 
上空から、榊原が降って来た!
 
2人を切り捨てた!
 
両足は、骨折だろう…
 
変な方を向き、それでも、榊原は立っていた
 
久保田「素晴らしい薬です ね」
 「是非とも、頂かなけれ ば…」
 
久保田の手に、日本刀がある
 
久保田「シッ!」
 
息吹きと、共に、榊原の腕が、胴から切り離され、
宙を舞い、落ちた……
 
榊原「ぐっ…」
 
久保田「手も、足も無くて は、何も出来ないですね 」
 
 「素晴らしい…それても 、まだ、生きている」
 
生き残った、応援部隊が来た
 
榊原「雅春殿を!頼む!」 
榊原の声を引き金に、戦いが始まった
 
久保田「銃は使うな、大事 な人質に死なれたら、事 だぞ!」
 
刃を交える戦いだった
 
榊原が、久保田に、噛み付いた!
 
久保田「ぐわぁ!」
 
足の肉を食い千切った、榊原…
 
榊原「ペッ……」
 
肉片を吐き捨て
 
榊原「信念無き者に、使え る薬ではない!」
 
久保田が榊原に刀を突き立て…!
 
雅治「ウオーー!!!」
 
ありったけの声で叫んだ! 
腕時計を外しかかげた!
 
久保田に体当たりし、
 
雅治「一緒に、地獄に落ち ようぜ!久保田よ!」
 
久保田「な!、放せ!」
 
ピッ…
 
久保田「放せぇ!!」
 
雅治「……」
 
…美樹…今行くからな…
 
…茜…後は、頼んだぞ…  
雅治「お前さえ、居なけり ゃ!」
 
縺れ合い、藪を転げ落ちた 
 
ズッカーーーン!!
 
激しく、山肌を揺らして、小型の爆弾が炸裂した…
 
 

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