《MUMEI》
木村君
木村君は、自分の机に座って教科書を開いてた。




「き‥‥‥木村君」

「?」

「あのさ、土曜日に肝試しやるんだけどさ──木村君も一緒に行かない?」

「何で僕なの‥?」

「えっと──楽しいかなぁって」

「──変わってるね、君」

「そうかなぁ‥」





木村君も変わってると思うけど──。





「ねぇ、木村君は七不思議の事もう聞いた?」

「七不思議‥?」

「うん。この学校にはね──七不思議があるんだよ」

「そうなんだ──」





木村君は、ちょっとだけ笑った。





「面白そうだね、それ──」

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫