《MUMEI》 木村君木村君は、自分の机に座って教科書を開いてた。 「き‥‥‥木村君」 「?」 「あのさ、土曜日に肝試しやるんだけどさ──木村君も一緒に行かない?」 「何で僕なの‥?」 「えっと──楽しいかなぁって」 「──変わってるね、君」 「そうかなぁ‥」 木村君も変わってると思うけど──。 「ねぇ、木村君は七不思議の事もう聞いた?」 「七不思議‥?」 「うん。この学校にはね──七不思議があるんだよ」 「そうなんだ──」 木村君は、ちょっとだけ笑った。 「面白そうだね、それ──」 前へ |次へ |
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