《MUMEI》

「ねぇ、お兄ちゃんも食べなよ──」

「‥食ってる」

「──あんまり進んでないじゃん」

「‥うるせぇな、お前は野菜全然食ってねぇだろうが」

「ボクはいいんだもん♪」

「‥どういう法則だよ‥」

「こういう法則♪」





蜜君は、

鳳君のお皿に自分の野菜を移しながら言った。





鳳君はぼんやりしてたけど、

野菜を追加されてる事にやっと気付いて‥

ガタッと椅子から立ち上がった。





「てめっ、何だって人の皿に──」

「お兄ちゃん食べて♪」

「ふざけんなバカ、てめぇのだろうが」

「〜〜〜〜〜〜‥」

「‥蘭が作ったのでも駄目なのかよ」

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