《MUMEI》 冷たい手「うん。──十三段目を飛ばして下りればいいんだ」 「ぇ──」 何で木村君‥ 下りる方法知ってるんだろ‥。 「──どうしたの?」 「ぅ‥‥‥ううん、何でも‥‥‥」 不思議な子‥。 「木村君」 「何?」 「──木村君って‥」 「弥生〜、木村くーん、早くおいでよーっ」 「‥‥‥‥‥‥‥」 「行こうか」 「うん‥、ぅわっ──」 踏み外した‥。 「大丈夫?」 「ぁ‥うん、ありが‥、っ?」 冷たい‥。 手が‥ 冷たい。 「どうかした?」 前へ |次へ |
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