《MUMEI》
入学式
あたしは今、ある学校の校門の前にたっている。
小学4年生の時から、東京の学校を目指して中学受験をした。
本当はいま、可愛いブレザーを来て、期待に胸を膨らませながら…
笑顔で立っている…
はずだった。
今来ているのはさえないセーラー服。
気分は最悪。顔もきっと最悪な表情。
あたしが合格したのは、偏差値そこそこの地元の私立。
評判いいとか、悪いとか、あたしにはどおでもよかった。
あの学校じゃなきゃ意味ないよ。
こんな学校行きたくない!
ありえない気持ちで迎えた、最悪の入学式だった。
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