《MUMEI》

「スイマセン‥何か鳳君ご機嫌ナナメみたいで‥」

「──ぃゃ‥、僕らが悪いんだ」

「零さん‥?」

「‥僕らが出て行きさえしなければ‥‥‥あいつがあんなに荒んだ目をする事もなかった」

「パパ‥」

「?」

「もう出て行ったりしないよね‥?」

「──ぁぁ、約束する」





零さんは頷いて、

蜜君の頭を撫でた。





「しかし大きくなったなぁ──」

「えへへっ♪」





蜜君、

嬉しそう。





‥でも‥

鳳君はまた部屋に籠っちゃってる。





「私──ちょっと見て来ますね」

「ぁっ──蘭ちゃん」

「──ここは私にお任せあれ♪」

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