《MUMEI》

「‥おい蘭、何笑ってやがんだ」

「ス‥スイマセン‥」

「だから何笑って──」

「楽しいんですもん」

「‥?」

「何か、仲良しなんだなぁ──って」

「バッ‥バカヤロウ、これのどこが──」

「零さん達もそう思いますよね♪」

「そうだな──」

「ふふっ、昔から鳳と蜜はよく喧嘩してたわよね」

「そうなんですか?」

「そりゃあもう。ほとんど毎日──」

「‥うっせぇ」

「あらあら」





香さんが、

苦笑した。





「──紅茶冷めちゃうわよ?」

「‥分かってら」





鳳君は角砂糖を入れて、

紅茶を啜った。

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