《MUMEI》
清算
温かな陽射しが顔に当たる。
「んー……」
布団に顔を埋めた。


「起きてください
愛子」
小鳥の囀りと一緒に流れるお目覚めコール。
私の肩を探って揺する仕草がなんとも可愛い。


いい香り、今日はフレンチトーストみたいだ。


顔を洗い、体を引きずりながらテーブルに向かう。


「愛子の為にがんばっちゃいました、
いっぱい食べて精をつけてくださいね!」
もう君の笑顔でお腹いっぱい胸いっぱいです。

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