《MUMEI》 三日目のホテル「俺布団ー!」 ホテルの部屋に入った途端、守は畳スペースに転がった。 三日目のホテルは、和洋室で、ベッドが二つと布団で二〜三人が寝れる畳スペースがあった。 「よし、残りはじゃんけんだな」 「あ、俺どっちでもいい」 「俺も」 拓磨の提案に、俺と真司はやる気の無い返事をした。 「そっか。じゃあ、俺布団使う」 (ベッドじゃ狭そうだしな) 部屋にあったのは、真司はギリギリだが、拓磨には狭そうなシングルベッドだった。 俺と真司は頷いた。 「ベランダ使えないからここでリフティングしてもいいか?」 「えー」 ベランダにテーブルと椅子があったからと説明する真司に、守が文句を言った。 その時 ピンポーン チャイムが鳴った。 (志貴達かな?) 「はいはーい!」 拓磨が笑顔でドアに向かった。 前へ |次へ |
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