《MUMEI》 念力(ナン)「やれやれ…」 その少女はため息をついて、小さく笑った。 「最初に言ぅたじゃろう、賢しい犬はお断りとな!」 少女がキッと目を開く。そしてブワッと髪の毛が逆立つ。 「な…んだ?」 と考える時間は一瞬だった。 俺は遙か上空に飛ばされていた。鳥になりたい、だなんてメルヘンチックな考えを持つ奴がいたら言ってやりたい。この光景を見てもまだ言えるのか、と。 「落ちろ」 少女がクイッと手を振る。 それに連動し、俺は本来の重力加速度の何倍もの加速度で 『落ちて』いった。 前へ |次へ |
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