《MUMEI》
博士の裏切り
「まさか大根でオナニーするとは思いませんでした」


ヅラ博士はドラム缶の中に入った状態で苦笑した。


「案外いいものよ、博士。貴方も一度試してみたらどうかしら?」


「考えておくよ…だがね」


ヅラ博士はドラム缶の中から手を出した。そこにはバタフライナイフが握られていた。


「大根オナニーの感想は君に伝える事はできなさそうだよ」


ブンブンとバタフライナイフを振り回すヅラ博士。かなり目がイッちゃってる。


「残念だわ博士、貴方は数少ない私の理解者だったのに」


「理解者?君は勘違いをしているようだね。君程度の低能思想家に無理矢理話を合わせてやっただけだよ」


嫌みで、人を見下した顔のヅラ博士がそこにいた。


「お喋りはここまでだレナ。そろそろ消えてもらうよ。私の研究資金のために」


「結局はそれか…まったく、科学者って奴は…」


「きぇ−−−−−−−−−−−−」


ヅラ博士がバタフライナイフを出鱈目に振り回し転がってきた。


ゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロ!


「…ぷぅ〜〜〜」

レナは屁をこいた。

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