《MUMEI》 蜜君を部屋に運んでから、 鳳君と2人でテラスに来た。 「ほわ──‥すっごくいい眺め──」 「‥お前ん家にはなかったのか」 「ないよ〜、ベランダならあるけど──」 「ふーん‥」 「ぁ──蝶」 「‥紋白蝶‥だな」 「可愛い──」 「‥お前、何でも可愛いんだな」 苦笑した、 鳳君。 「‥さっき母さんに何もらったんだ」 「? ぁ──これを──」 「‥コ‥ロ‥ン‥?」 「ハイ♪ で、ちょっと付けてみようかなって」 「‥まだ早ぇんじゃねぇのか」 「ん? 何がですか?」 「‥別に──」 前へ |次へ |
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