《MUMEI》

(桜庭と猪俣は同一人物なのか?


ならば何故、桜庭と名乗っている?


何故、こんな処に居る?)



兼松の頭の中で、様々な「なぜ?」が渦巻いた。



そして最も気掛かりな不安材料が頭をもたげる…。



(もし同一人物なら、儂が猪俣の女を殺した張本人だと気付いているのか…?)



兼松の全身から一斉に冷や汗が吹き出した。



その時…



『…兼松様…どうかなさいましたか?』



〆華が兼松の思考に割って入った…。

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