《MUMEI》

「‥‥‥ぇ」





‥影。





「な‥‥‥」





何‥?





誰‥?





「!?」





‥引っ張られた。





「ちょっ‥木村く‥


“何してるの、逃げてって言ったじゃない‥‥‥何で逃げなかったの? 僕が引っ張らなかったら、君‥‥‥”

「‥ごめ‥」

「弥生──誰と話してるの‥?」

「ぇ」





だって──

木村君の声が‥‥‥。





“早くここから出て。七番目を知ったら‥”

「ぇ」

“この校長室に七番目が隠されてるんだ。だから早く‥‥‥”

「木村君‥?」

「弥生、何‥どしたの‥?」

「‥出よう、ここから‥」

「ぇ‥、ぅわっ、ちょっと‥!」

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