《MUMEI》

「そういえば幸一(仮)は何処に行ったのかしら」
ヘドロ塗れの顔を思い出した。


「おそらく普通に生活しています。内部に寄生するものなので、ヴァルタン星人の命令が下りるときに反応する仕掛けです。
近いうちにまた遭うことになるでしょう。」



―――あの気持ち悪いヘドロに……


「知らないところで仲間が増えてたりするの?」


「大丈夫、あんな雑魚ちょろいですよ!」


「んー……自信ないよ」
警察に捕まらない自信が。

「食べて体力つけてください、僕のハムエッグあげます!」


「ありがと」
ハムエッグ含め、プレートに乗った物を全て完食した。

……胃が重い。

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