《MUMEI》

「‥でも別荘ではこんなヘマすんなよ」

「ハイっ‥了解デスっ☆」

「‥そんじゃ、晩飯作り直すぞ。──蜜、てめぇは‥‥‥、ってどこ行きやがった‥?」

「ありゃ──いなくなっちゃいましたね──」

「‥ッたくあの野郎‥」

「まぁまぁ──」

「‥お前も怒れよ」

「いいじゃないですか、まだまだ蜜君やんちゃ盛りなんですから♪」

「──────‥」





鳳君は諦めたみたいで、

冷蔵庫を開けて材料を出し始めた。





「こんなもんか──」

「何作るんですか?」

「──ほら、これ切っとけ」

「ハ‥‥‥ハイ‥」





鳳君──

やっぱり手慣れてる‥。

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