《MUMEI》

──仕事が終わったのは、


10時頃。





「ふぁ──‥疲れたぁ‥」





ぼふっ、

とベッドにダイブしたら。





「‥なぁ」

「ぅ‥わッ!?」





鳳君がすぐ横にいてビックリした。





「なっ‥ななな何でいるんデスかっ?」

「‥ノリで」

「!?」





どういうノリで‥?





ていうか、

そのテンションで‥

ノリでとか言われても‥。





「‥あんがとな」

「?」

「──それ言いたかっただけだ」





鳳君は扉を開けてから、

ちょっとだけこっちを振り向いた。





「──いい夢見ろよ」

「ぁ‥ハイ、ども──」





いい夢──

見れるといいな──。

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