《MUMEI》

「アーオイっ♪」

「‥?」

「──どしたの? 何かボーッとしちゃって」

「──ちょっと迷ってて──」

「何に?」

「((──えっと‥))」





ここじゃ言いにくいんだよね‥。





「──ごめん、こっち来てくれる‥?」





一端、

教室から出て階段の側に移動した。





「眞野っちと──何かあったの?」

「‥えっと──悪い事じゃない‥んだけどね‥?」

「うん」

「──今‥5月でしょ? 7月の話になるんだけど‥‥‥」





私は、眞野っちが言っていた事を未玖に話した。

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