《MUMEI》

『い…いや…何でも無い…』



兼松は不自然に声色を変え、しどろもどろに応えた。



そして勝負など上の空で、不用意にカスを空切りした。



兼松の返しの札は…



あろうことか「桐に鳳凰」だった…



ギクリとする兼松…



この局面の大敗を覚悟した。



〆華は無表情のまま「鳳凰」にカスを合わせて頂戴する…。



そして宣言した。



『勝負…。


…三光…月見…花見…猪鹿(蝶)


…21文…。』



〆華の氷のような声が、兼松を奈落の渕へと追い込んでいった。



9月… 〆華 27―41 兼松



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