《MUMEI》

次にアンパンマンは、こんがりキツネ色した肌のK部長に目配せする。



A常務「K部長…。


いや……カレーパンマン…。


大至急、バイキン組の組長に連絡を取ってくれないか…?」



K部長「はい。かしこまりました。」



カレーパンマンはスーツのポケットから携帯電話を取り出すと、それを脂まみれの頬にあてた。



――… トゥルルルル … トゥルルルル … チャ!



*「…バイキン組だ…。」



短いコールの後、低い男の声が携帯電話のスピーカーから響いた。



カレーパンマンは、その声に返事をすることなく、黙って携帯電話をアンパンマンに差し出した。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫