《MUMEI》
殺意の視線
「私をその名で呼ぶな…っ!」


視線だけで人を殺せそうな目で睨むナナ。


それにびびってチビるフルメタル。糞尿を垂らし涎をたらしていた。


「すすす、すいません。あわわわ」


「…すまん。こちらも少々取り乱したようだ」


前髪をガシガシ掻いて自分の失態を誤魔化している。


「物を確認したなら早く金を出してくれ」


「は、は、はい。これで…」


フルメタルが100円出した。


「…まいどあり」


ナナが100円を握りしめ、粉入りのアタッシュケースを差し出した。


「ではさよならだ」


ナナは妙にケツを振りながら去っていった。

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