《MUMEI》
ハイテンション
「…はぁ!?」


ブログチェック中に届いたメールを開いた俺は、自分の目を疑った。


メールは、果穂さんからで、画像が添付されていたのだが…


そこにあったのは、初めての


厳と頼のツーショットだった。


…しかも、風呂上がりの、上半身裸状態。


『ボクサーパンツが厳で、腰タオルが頼よ!』


(いや、何となくわかるから…)


珍しく髪型が一緒の二人だから、果穂さんの説明があったが、俺は何となく二人の見分けがついた。


(にしても、珍しいな)


厳はともかく、頼の写メは今までほとんど無かった。


たまにあっても、それは明らかに


(本当はいけないんだろうけど)


果穂さんがこっそり撮った


…盗撮だった。


『最近頼はご機嫌です!』


そう、果穂さんのメールにあるように


頼は笑顔でポーズをとっていた。


(何かいい事あったのかな?)


俺は、携帯を見つめながら、首を傾げた。


「祐也! ただいまー」

「おかえり」


守に笑顔を向けながら、俺は素早く携帯をしまった。


(こんなの見てたのバレたらヤバいよな)


幸い、三人は何も気付かなかった。

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