《MUMEI》

「ふむ‥なかなかやるな、三門──」

「逆らえない感じだよね〜」

「‥‥‥てめぇら何か言ったか」

「ぃっ‥ぃぇ‥何も‥‥‥」

「──‥つーか学校にクーラーないとかどうなってんだよ‥」

「ぃゃ、鳳君──」





それが当たり前かと‥。





「‥おい、手ぇ止まってんぞ。ちゃんと扇げよ」

「ハイっ‥」





ぅぅ‥

暑いよぉ‥‥‥。





「──‥ったくしょうがねぇヤツだな‥」

「へ‥? ──ゎっ」





うちわ取られた‥。





「‥おい、窓開けろ」

「ぇ、開いてますよ?」

「‥バカ、全部だ全部」

「ぜ‥全部‥?」

「‥いいから開けろ」

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