《MUMEI》

「‥何だそれ」

「フッフッフ──覚えていないとは言わせんぞ? 三門、お前は以前学校をサボって音無とデートを──」

「は‥?」

「この写真が動かぬ証拠だ☆」

「‥刑事かお前は‥」

「ほぅ、なかなかのツッコミだな」

「──‥とにかく俺はデートなんかしてねぇ。もっぺん言っとくけど‥コイツとは付き合ってる訳じゃねぇかんな。‥‥‥分かったかよ。‥つーか‥」

「何だ?」

「‥お前もサボってたのかよ」

「むっ‥潜入と言って欲しいな」

「‥あんまり変わんねぇよ」

「──ところで三門」

「‥ん」

「音無を起こさんでいいのか?」

「‥‥‥授業始まったら起こす。‥何だよ」

「意外と優しい奴なのだな、三門──」

「‥バッ‥勘違いすんなッ」

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