《MUMEI》

  「アンタ天然?」 
なづきは口が滑る。


「違うね。
 俺、一応ツッコミだから  おかしいな、
    定評あるのに」
口を尖らせルナは言う。


 「何が?」




    「キス」


ぶっ!
なづきは思わず吹き出す。「確信犯だったの?最低!」

「空腹で全部ハンバーガーたべたかったから、
カウントされないかなと。最初会った歩道橋の記憶が曖昧で、思い出して来たのが後日だし。
…………言い訳?」


「言い訳!」


「あ、でも
後悔はしてないから。
言わば、同じ種族をみつけた歓喜故の行動だったからね。」


ルナの言うことなすこと気に入らない。

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