《MUMEI》

屋上で空を見とったら、扉が開いた。




「ん‥」





ぁ‥。





「──碧依か?」

「は‥はいっ」

「空見に来たんか?」

「ぃぇ、その‥」

「?」

「私──‥」

「何か話あるみたいやな──」

「───────」





碧依は隣りに来ると、

深呼吸して口を開いた。





「──あの事──」

「ん──ぁぁ」

「私も──」

「ほんまかっ?」

「──はい」





ハッキリした声やった。





「──ぁ‥」

「どないしたん?」

「私──教室戻らないと‥」

「そか、ほな頑張ってな──授業」

「はいっ」

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