《MUMEI》

「──蘭、おい」

「へ‥」

「‥何シケたツラしてんだよ」

「シ‥シケてないですよ‥」

「そうは見えねぇけど‥」





鳳君は包みを開いて、

お弁当箱のフタを開けた。





「──ぉ‥、何か今日の弁当変わってんな‥」

「?」

「‥何つーか‥‥‥」

「スイマセン、急いで作ったもんで‥」

「‥別に文句付けた訳じゃねぇよ」

「そですか‥?」

「‥ぁぁ」





鳳君は、

おにぎりにかぶりついた。





「‥‥‥‥‥‥‥」

「あの‥‥‥マズいですか‥?」

「‥マズかねぇよ」

「ほんとに‥」

「──だからそう言ってんだろ」

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫