《MUMEI》

空き教室を見つけて、

そこでお昼にする事にした。





2人だけだと、

ほんとに静かで‥

何か──

心臓がうるさい。





「‥おい、お前も食えよ」

「ハイっ‥分かってますデス‥」





分かってますけど‥

あの‥‥‥

鳳君ってドキドキとかしないんですか‥?





「──何だよ‥」

「し‥心臓がバックバクなんデス‥」

「‥は‥?」

「ぃぇ、何でもないデス、ハイ‥」





ていうか鳳君、

何か‥。





何か──‥

横顔がカッコいい‥。





「‥ん、何だよ」

「ほわ──‥」

「‥‥‥見んなボケ」

「ボ‥‥‥ボケ‥?」

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