《MUMEI》

…エアコンが心地いい…
 
ふとんで寝るのが、こんなに心地いいなんて…
 
部屋を暗くされ、
俺は、目を閉じた
 
真樹「ゆっくり休んでね」 
……どことなく…美樹の声に、聞こえた…
 
姉妹だからかな?……
 
そのまま、深い、眠りに… 
 
 
目を覚ますと…
 
…なんだ?…
 
…点滴?……
 
氷枕?…
 
点滴のバックを持ちながら、部屋を出た
 
真樹「あっ、起きたの?」 「ダメよ、寝てなくちゃ 」
 
大介「食欲は、ありますか ?」
 
雅治「いや……」
 
真樹「うん、熱も下がって る」
 
俺の額に手をあてる、真樹 
雅治「茜は?」
 
真樹「お風呂入ってます」 
 
茜「あっ、起きたの?」
 
雅治「どうしたんだ?」  「この薬…」
 
真樹「目黒の先生が来たの 何日か前に」
 「必要になるだろうって 」
 
大介「運び込んでおいたん です…」
 「まさか、雅治さんが、 こんな大怪我してるなん て…」
 
真樹「茜さんが、注射や点 滴してくれたんですよ」 「もちろん、私達も手伝 いましたよ」
 
大介「暫く、安静にしてて くださいね」 
 
雅治「ありがたいんだが… …行かなくちゃならない んだ…」
 
大介「……」
 
茜が、タオルで髪を拭きながら部屋に来た
 
茜「起きて大丈夫なの?」 
雅治「ぐっすり、寝たせい か、だいぶいいよ」
 
茜「八ヶ岳に行くつもり? 」
 
雅治「あぁ…」
 
茜「…」
 
真樹「…死んじゃうよ…」 「そんな身体でムリした ら…」
 
大介「他に、何か方法はな いんですか?」
 
雅治「…」
 
茜「博打作戦なら、あるけ どね…貴方好みじゃなさ そうだけど…」
 
雅治「博打?…」
 
茜「えぇ…かなり、博打に なるかしら…」
 
雅治「…言って見ろ…」
 
茜「…敵、味方が、はっき りしない今…悪魔の薬に 興味無い組織は、神無月 だけ…」
 
雅治「…」
 
茜「楓、姉様が、どう動い てるか、わからないけど 、貴方が生きてるとわか れば…」
 
雅治「博打だな…」
 
茜「…戦力乏しい、私達に は、一つの手段では、あ ると、思います」
 
雅治「確かに…」
 
茜「首脳会議までに、決着 つけるなら…」
 
雅治「茜、神無月は、俺を 信じるか?」
 
茜「…わかりません…」
 
雅治「…」
 
茜「榊原が、ヘリから飛び 降りるとき、言ってまし た」
 「貴方なら…神無月の長 になれると…」
 
雅治「含みを持った言い方 するな……何を聞いたん だ」
 
茜「神無月は、水無月の地 に、貴方を探しに来ると …」
 
雅治「敵なら…TheEndか… 」
 
茜「そうなります…」
 
雅治「確かに、博打だな… 」
 
 

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