《MUMEI》
正直俺は全く覚えていなかった、しかし美紀ちゃんのそんな表情をみると、嘘でもって覚えていると言った方が良いような気がして 「覚えてるよ、当たり前じゃないか」 と答えてしまった、すると美紀ちゃんは腹を抱えて笑いながら 「やっぱり昔と変わってないね、そんな約束したわけ無いじゃん、あ〜おなかいたい」 と言った、俺は笑顔で 「騙したな〜」 というと、美紀ちゃんは「さっき脅かしたお返しだよ〜」 とアッカンベをしながら言った、俺は何気なく時計を見たすると時間は12時を越えていた、俺は焦って 「そろそろ行かないと時間がヤバい!あそこ1時半までしかやってないんだ!」 と言うと美紀ちゃんも時計を見て「あと1時間ちょっとしか無いじゃん」 と言った、そして二人で木を降りてタクシーを呼び、永円童というラーメンやに行った、美紀ちゃんと俺はこの店自慢永円ラーメンというのを頼んだ、五分後にそのラーメンが来た、美紀ちゃんが一口食べた後小さい声で「おいしい」 と言った、人間は本当においしい物を食べると声が出なくなる物、テレビみたいに 「は!!うまい!!!」 なんて大げさなリアクションなんて逆に視聴者が「本当か?」 と疑ってしまうものだ、しかし今の美紀ちゃんの反応は本当においしい物を食べた感じだ 「だろう?俺がうまいっていったらうまいんだよ」 と俺が言うとその後二人は黙ってそのラーメンを完食した
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