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《MUMEI》 気づく「バシャッ」 水が冷たい プールの授業を受けたくない…そう思うのは私だけのように見える。 なぜなら皆の顔が笑顔で楽しそうだからだ… 私も皆みたいにこの授業を楽しく受けたい。 「麻梨?何ボーッとしてんの?大丈夫??」 希世が心配そうに私に言った。 「う、ううん!何でもない!! 考え事してただけ。」 「そう…?ならいいけど…」 「はーい!とにかく背の順でいいからテキトーに泳げー!」 おおざっぱな先生が大声で叫んだ。 しかし全員先生の言葉を無視し好き勝手して遊んでいる。 正直私もその方が泳がずにすんで楽だ。 「麻梨−!!こっちこっち−! 」 希世がプールの中で私を呼んでいる。 正直暑かったのでプールの中に入って希世の所へ向かおうとした。 すると誰かにぶつかりゴーグルが水の中へと落ちていった。 どうしようと思った時ある男子がそれを拾ってくれた。 「はい!」 となりの席の藤田 浩司(ふじたひろし)君だ。 なぜかすごくドキドキする。 普通男子に物を拾ってもらうだけでこんな風になるものか? 「…ぁ、ありがと……。」 そう言うので精一杯だった。 その場をさる藤田君の後ろ姿を見つめながらはっきりと自分の気持ちに気づいた…。 私は藤田君が 好きなんだ…。 前へ |次へ |
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