《MUMEI》

「──ふぅ‥暑い暑い‥」

「‥‥‥おい」

「?」

「‥食ってくか、‥アイス」

「へ‥」

「‥いらねぇんならいい」

「ぃ‥入ります入りますっ」

「‥じゃあ行くぞ」

「どこにですか?」

「‥アイス屋」

「近くにありましたっけ──」

「‥いいから来いよ」





ズンズン先に歩いてく鳳君。





「‥おい、置いてくぞ」

「ぅあっ‥ま‥待って下さい鳳くーんっ! ──!?」





つ‥

つまずいた‥。





「‥何やってんだか」

「ごっ‥ごめんなさい‥」

「──ほら、立てよ」

「ど‥どもです‥」





鳳君の手──

おっきいなぁ‥。

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