《MUMEI》
スイッチ
「ん…はっ…」
「慌てなくていい…自分のペースで入れていいから。」「はい…ンンッ!」
スケッチブックを片手に椅子に腰掛ける中川の視線が雄太に注がれる。
「右手は前に。」

膝立ちの状態でバイブを入れている姿を、正面から見られているだけでも恥ずかしいのに、自分のモノを握らされて更に恥ずかしくなった。

(熱い…)

「そのまま動くなよ。」
「んっ…はい…」

(勃つな…勃つな!)

見られている意識が逆に興奮するのも事実。
思えば思う程ソレは大きくなってしまう。

(うぅ〜シゴきたい…)

必死に性欲を押さえる雄太に対して、中川は静かにペンを進める。

「顔、上げて。」
「は…い。」
「ん〜…もっとエロい顔出来ない?」

(な?なんつ〜注目を!)
「やだ…恥ずか…し。」
さすがにムリだと必死の抵抗。もうこれ以上はイッてしまう。

「だったら仕方ない…」
中川は立ち上がると雄太に入っているバイブに手を触れた。
「あ!?ちょ、何す…」
「別にイッても構わないから…」
そう言うや否や、スイッチをオンにした。

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