《MUMEI》
六花
“元々雪合戦はうちが途中でやめてもうたんやし──、それにな、それ──ほんまは勝負とか関係なくて、ただ‥友達に渡そう思とったもんやねん”

「友達‥に‥?」

“あんたはうちの友達や。せやから、あんたにあげる”

「───────」





──綺麗。





氷で出来た、

花みたいな結晶。





「六花て言うんやで、それ」

「六花‥?」

「そや。覚えとき」





雪子は笑って、

ぴょんっと窓枠に飛び上がった。





“ほな──うちそろそろ行かな”

「ぇ‥‥‥帰るの?」

“おかんに怒られてまうからな──”

「おかん‥?」

“そや。おかんはな、雪女やねん”

「ぇ‥!?」

“知らんのか? うちかて大人になったら『雪女』なんやで?”

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫