《MUMEI》 声──社。 私は何故か、 夜だというのにここへ来ている。 夜な夜な‥ 私は誰かに呼ばれる。 “──紬──” ‥たぶん、 男。 その人は、 誰なのか。 どうして、 私の名前を呼ぶのか。 ──分からない。 分からないから、 ここに来た。 ここに来れば、 何か‥ 分かるかも知れない── そう思ったから。 「‥おい、女」 ガラッ、 と戸が引かれて、 少年が私を見据えた。 「‥おい」 ガラッ、 と戸が開いて、 少年が私を見据えた。 「‥何だよ、用があるなら入りな」 前へ |次へ |
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