《MUMEI》

(糞!このハイエナ野郎!)



アンパンマンは、電話の向こうでせせら笑う相手に、言いようの無い屈辱を覚えた。



かつての宿敵に会社の命運を委ねなくてはならないという屈辱を――…!




A常務「今回の一件で、キミに頼みたいことがある…。」



*「あぁ…、何なりと…。


…お前達は、大切なお得意様だからなぁ……クククク…。」



電話の相手はアンパンマンが抱く屈辱を、まるで掌上で転がすように笑っている…。



アンパンマンの頬っぺの紅潮が、みるみるうちに顔全体に拡がっていった。

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