《MUMEI》
振動
「ヒッ!?」
局部に伝わる振動に、雄太は身体をのけ反らせた。
「んああああっ!何コレッ!?何コレェ〜!!」
初めて味わったその振動に、雄太はイヤイヤするように頭を振った。
「フッ…良い顔だ。」
ヨガル雄太を見て、中川の口元が緩む。
もう一度椅子に座ると、またペンを進めた。

「やだっ!アッアッ…見、ない…でぇ‥ハァッハァッ。」
早く書いてくれとせがむが、『我慢しろ』と流されてしまった。

雄太は、中でうねりながら振動するオモチャに乱されていく。
「アッアッンッン!もう‥ダメッ!イクッ!イクッ!!アァ、アァ、ンン〜」

―ビチャッ―

ティッシュが間に合わなくて、床に出してしまった。
「あ!ゴメ‥ナサイッ!ンッンッ」
「気にすんな。終わったからもう抜いていいぞ。」
中川はパタンとスケッチブックを閉じ、一服しようとした。
しかし何だか雄太の様子がおかしいのに気付く。
「雄太どうした?もういいぜ?」
抜いていいと言ったのに、雄太はまだ入れたままだ。「出来‥ないハァハァ‥波が‥ンンッ‥あ!来るぅ〜アッアッアッアァ!またイクゥゥ〜‥ヤダァ」
尋常でない程の感じ方に、中川は急いでバイブを抜いた。
「大丈夫か、雄太?」

すると雄太は濡れた瞳で中川を見上げた。
「俺‥変…フッ‥アソコ、変‥なっちゃったよ…ぉ」
余韻の残る身体で途切れ途切れ言う。
「もっと…オッキイのが…中川、さん…お願い…」
雄太はそういうと、中川に抱き着いた。
「おい!雄太…くっ!!」引き離そうとしたらアソコを握られた。
「中川さんもこんなに勃ってる…」
気付かれまいとしていたのに、見破られてしまった。雄太がヨガッている間、ずっと勃ちっぱなしだったのだ。
「コレ、入れて?」
切ない顔で雄太は見上げる。
「ふぅ…。」
中川は困った様な、しかし嬉しそうな顔をすると、敷きっぱなしの布団に雄太を押し倒した。

「特別だぜ?」

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