《MUMEI》

「──さ、それじゃみんなの所に運びましょうか──」

「ハイ♪」





にしても‥。





『まぁ、宜しいんですか?』





野崎さんって演技上手いなぁ‥。





「よい、しょ──お待たせしました──」

「わーい♪」

「紅茶なんて久し振りですわ──。ね、三門君?」

「‥野崎てめぇ‥いい加減にしねぇとその化けの皮剥ぐぞ」

「あらやだ、恐ーい」

「‥ブっ飛ばしていいか‥?」

「それは困りますわぁ、ペンを握れなくなったら大変ですもの──」

「‥だったら大人しくしてろ」

「仕方ありませんわね──」

「‥?」

「──何ならこの写真を両親に見せても構わんのだぞ?」

「なッ‥‥‥」

「フ──」

「?」





2人して──

さっきから何話してるんだろ‥?

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