《MUMEI》

「ところで真奈花ちゃん」

「?」

「真奈花ちゃんは夏休み──」

「とっ‥父さん」

「どうした鳳、そんなに慌てて──」

「‥コイツは北海道行くらしいから‥」

「おおー、北海道か──」

「ラベンダー畑があるんだよね♪」

「‥富良野にな」

「鳳君達行った事あるんですか?」

「あるよ♪ ねっ?」

「お前‥赤ん坊だったくせによく覚えてんな‥」

「えへへっ、記憶力いいから♪」





自慢げに笑う蜜君に、

鳳君は鬱陶しそうな顔をした。





「──つーか‥誰かコイツ追い出してくんねぇかな‥」

「フ‥、心配は無用だ。これを飲んだら帰るからな」

「──へいへい、そうかよ」

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫