《MUMEI》 当然──社に、 戻って来た。 「──夜が明けるまでここにいたら? 歩き回って疲れたでしょ、休んだ方がいいわ」 「‥おれとは偉い待遇の違いだな‥」 「あんたは歩くの慣れてるでしょ」 「──────‥」 「で──紬」 「?」 「帰ったら床の間にお供え物とお線香を──それから、神棚の扉を開けて氏神様を祠って差し上げる事」 「はい‥分かりました‥」 “──紬” 「‥氏神様‥?」 “有り難う” 「──お礼なら──二人に」 「あら、あたし達は当然の事をしただけよ、お礼なんかいいわ。──ただ、ちゃんとさっきあたしが言った事しといてね」 「──はい‥」 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |