《MUMEI》
新たな朝
眩しい朝の日差しが翔貴を照らす。

「ふぁーあ」

寝ぼけながらベッドから這い上がる。
!!!!!

今日は入学式であることを翔貴は思い出した。

「やっば!急がなきゃ!」

新たな制服に身を包み翔貴は新しい朝を迎えたようだった。

寝坊をしたせいか、あまり整っていない髪型を触って確かめていると後ろから足音が近づいてくる。
ドンッ

いきなりの衝撃に転びそうになる翔貴。

「おはよう翔貴!」

「なんだ恵か」

「なんだって何よ?高校まで一緒とはホント呆れる男ね」

(好きで一緒なわけないだろ…)

「今、あたしに心で文句言ったでしょ!」

「言ってませんよ」

「まあいいわ、じゃあ新しい出会いを探すんだね、じゃあまた」

恵は小走りで走り去っていった…

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