《MUMEI》

恵はノートをひたすら黙って取り続けていた。

そこで一人の少年の視線を浴びている事に気づいた。
どうやら孝昭のようだがさっきから目が合う度に目を逸らされてしまう。


「えっと澤谷さんこの問題解いてね」

先生に名前を呼ばれ、恵は怯みつつも淡々と問題を解いた。そんな中も孝昭の視線は恵を捉えていた。


恵はなんだか不思議な気分になっていた。
いつもならキッと睨み返しているはずなのに彼の瞳は恵の奥の何かを動かし始めていた。

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