《MUMEI》 旅館‥?「──済みません、誰かいませんか‥?」 戸を、 叩いてみたけれど。 ──返事どころか、 物音一つしない。 「あのー‥?」 いない‥ みたいだ。 仕方ない‥ 他を‥ 「──迷われたんですか?」 「‥ぇ」 この家の子だろうか‥。 「──どうぞ、お入りになって下さい」 「あの‥君は──」 「私は、この旅館の仲居をしている者です‥」 「旅館‥?」 この古ぼけた屋敷がか‥? 僕は‥ 半信半疑だった。 どうみてもここは、 旅館になど見えないのだから‥。 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |